お知らせ
マインドはちおうじ 公益的取組 映画会開催のご報告
2025年3月5日
『マインドはちおうじの映画上映会について』
新しい年を迎えた1月18日(土)、社会福祉法人マインドはちおうじが主催する映画上映会が、八王子市障害学習センター(クリエイトホール)で開催されました。当日は晴天に恵まれたものの、気温が低く、会場への足が遠のいてしまうのではないかとも思いましたが、151名の方々に映画「人生ここにあり!」を楽しんでいただくことができました。
この上映会は、社会福祉法人の地域への公益的取り組みとして「無料またはバリアフリー上映による映画鑑賞機会の提供」、「自然災害支援基金としての募金協力の呼びかけ」、「当法人について市民の方々に知っていただく機会の提供」を目的に2023年から始まり、皆さまのご理解とご賛同により今回で3回目を迎えることができました。 初めて上映会を開催した際には、「もしかしたら誰も来てくれないのではないか…」「無事に上映できるのか…」と当時の委員の方々は不安だったようです。入場方法を変更した今回も同様の不安を抱いていましたが、多くの方にお越しいただけたことをとても嬉しく思います。
今回上映した「人生ここにあり!」は、実話に基づいたコメディタッチのドラマです。 舞台はイタリア。1978年にバザーリア法という法律が制定されました。バザーリア法とは、精神病院における人権侵害を防ぎ、患者の自由と尊厳を守ることを目的としたもので、精神病院を閉鎖し精神疾患を持つ人々が地域の中で普通の生活を送れるようにすることを目指したものです。患者は、大きな病院ではなく、地域の医療施設やサポートを受けながら生活します。この法律により多くの精神病院が閉鎖され、精神疾患を持つ人々が社会で自立し、自由と尊厳が守られるようになりました。
物語の中心には、元患者と熱血労働組合職員がいます。彼らは家具の再生や販売を行う共同作業所を運営し、自分たちの力で仕事をし、社会と繋がることで自信を取り戻していく姿が描かれています。 また、障害を持つ人々の強さと、みんなが一緒に助け合うことの大切さを教えてくれる、笑いあり、涙ありの心温まる作品です。
私は今回の上映会をきっかけに初めてこの作品に触れました。 世界で初めて精神病院を廃止したイタリアとは逆に、日本は精神科病床が非常に多い国ですが、障害を持たれた方を含め、生きやすい社会や地域にするために何が必要かを考えさせられました。 まだ見たことがないという方は、ぜひご覧になってみてください。
最後になりますが、上映会は当法人の活動として今後も継続して参ります。ホームページや広報を通してご案内いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(社会福祉法人マインドはちおうじ 映画会実行委員長 芦川)